和幸庵

観世流梅若派謡曲・仕舞(舞囃子)教室

日本の古典芸能の最高峰『能楽』を身近に

故講師:観世流シテ方井上和幸先生

故)井上和幸師プロフィール

観世流(梅若梅雪家)シテ方。能楽協会会員。 京都梅若会所属。緑幸会主宰。京都市在住。 昭和 45 年角当行雄師に入門。55 世梅若六郎師・56 世梅若六郎師(現・実玄祥師)に師事。 昭和 59 年7月 21 日 指導する「謡曲・仕舞サークル爽諷」に対し「労働大臣表彰」受賞。 平成 30 年 3 月 26 日 一般社団法人日本能楽会「功労者表彰」受賞。 同年 5 月 22 日 「健康能楽のすすめ」「マインドフルネス健康能楽」発行(非売品) 俳優修業時代に能に出会い、その和らぎの感覚に魅せられて能楽師に転身、生まれ育った京都で活動を始める。 謡曲・仕舞の稽古を通して6歳から 97 歳までの幅広い年齢層との心の交流の場として緑幸会を主宰。 自身の舞台に向けた稽古の研鑽の中で到達した感覚と、国内のみならず世界各地からの弟子を受け入れ指導する中で目の当たりにした、深層筋を目覚めさせ自然治癒力を高める能の癒しの力を実感して「健康能楽」を提唱するに至る。 能がただ鑑賞するだけの敷居の高い伝統芸能ではなく、実践することにより、世阿弥が意図した「諸人の心を和らげる」健康文化であることを実感・体感できる健康法として、京都を始め東京、神奈川各地の稽古場で多くの弟子を指導、身体の健康と心の調和を目指した「健康能楽」の講演や体験ワークショップを開催している。著書に「お能健康法 すり足と呼吸で身体がよみがえる」

講師:観世流シテ方井上貴美子先生

井上貴美子先生プロフィール

観世流シテ方、能楽協会会員、財団法人梅若会所属
父・井上和幸の傍らで、幼少より能に親しみ物心つく頃から謡や仕舞を楽しむようになる。
初舞台は4歳、謡「鶴亀」。
角当行雄師に師事。
22歳より56世梅若六郎師に師事。
京都や東京公演等で仕舞や謡、能に出演。
一方で平成10年祖父の他界により会社を引き継ぎ、令和元年まで会社を経営。
ビジネスの世界での緊張やストレスを、能の稽古を通して解消しリセットしながら乗り越えてきた自身の体験から、能が心身へ与える影響を実感。
父の健康能楽と併せてヨガや気功、呼吸法、発声法など様々な要素を取り入れ、実生活で役立つよう開発したオリジナルプログラムを提供している。

ご挨拶

能は鑑賞して楽しむだけではなく、謡や舞のお稽古することで得られるものが多々あります。
能の謡や舞は心を和ませ、中心感覚を目覚めさせることに役立ちます。
私は27歳の時に祖父が他界し、急遽会社を継ぐことになりました。
そして数々の苦難に直面する度に、謡と舞のお稽古に助けられる経験をし、お稽古が苦難を乗り越える原動力となり前進する勇気をもたらしてくれました。
また会社の事業としてヨガスタジオを開設し、身体と心と魂の調和をはかり、本当の自分の願いを見つけ幸せな毎日を過ごしていただくことを目指し、10年程運営しておりました。
多くの会員さんと接する中で望む現実を創造することや潜在能力開発のためには、普段無意識にしている呼吸と身体をととのえることがとても重要なポイントとなることを実感しました。
能の謡や舞のお稽古は自然に呼吸や身体がととのいます。
和幸庵の庵主であり、吉野信子先生のカタカムナ学校の認定講師である黒田順子さんのカタカムナの叡智を学ばれ、能の謡や舞のお稽古との相乗効果を実感していただけましたらとても嬉しく存じます。
どうぞよろしくお願い致します。

講師:観世流シテ方井上須美子先生

井上須美子先生プロフィール

観世流シテ方財団法人梅若会(京都梅若会)所属
父・井上和幸の次女
角当行雄師に師事
平成29年 56世梅若六郎師(現・梅若桜雪師)に師事。

初舞台は3歳、仕舞「老松」。
平成26「巻絹」研修能で初シテ 平成30年 女流能楽師となるツレ役で「寝覚」「敦盛」「絵馬」「松虫」「鶴亀」「葵上」「景清」つとめ 京都で能楽初めての方に向けたワークショップや神社で奉納なども行っている。

個人稽古(お謡のお稽古のみZOOM可)

能楽(謡曲・仕舞)入門編 健康講座コース

今、世界中で「和」の大切さが見直されています。自らが厳しい状況にあっても他人を思いやる優しさを失わない日本人の源、「大和心」。それは、能のお稽古である謡曲・仕舞によって養う事が出来ます。
幼児から天寿を全うするまで一生を通じて楽しめる心の支えにもなり、いつからでも始められる馴染みやすいものです。美しい言葉で声を出し、すり足をすることによって心が癒され、疲れにくい身体になっていきます。初級入門編として、謡曲の聞かせどころである「小謡」と仕舞の基本動作両方を、毎回お稽古できるコースをご用意しました。「和」の世界を取り入れて、心と身体にしっかりとした軸を創り、張りと安らぎのある毎日を過ごしましょう。

お子様から高齢者までどなたでも有効

謡は、お腹に力を入れて声を出すことによって、活力がわき元気になります。うつ状態でお悩みの方がお稽古に参加されて、気持ちが明るくなれた、元気になったとの声も!謡っていると気持ちが落ち着き、お子さまには『切れにくい心』を育むことができます。ストレスの多い現代には子供〜高齢者まで、”心” と ”身体” 両方を整えるのに大変効果が高いといわれています。仕舞は、「ムービング禅」とも言われるように、舞うだけで瞑想状態になれます。

「能楽」による「魂の美学」コース<中級編><上級編>

室町時代に観阿弥、世阿弥父子によって大成された能は、多くの戦国武将に愛され、六百年を経た現代でも幽玄の世界へ観る人を誘います。江戸時代には、武士道の精神を養うため、武士の芸能となり、平成13年には、ユネスコ無形文化遺産に認定されるなど、今は国際的にも高く評価されています。お能には、心と体に隠されたパワーを引き出す魅力と効果があると言われています。お能の動きである 「舞(まい)」 は、体の深層筋・大腰筋を目覚めさせる効果があり、体軸を安定させ、身体をよりしなやかな状態に導きます。筋肉が衰えた高齢な方でも、舞のお稽古を通して、きびきびと動けるようになった例もあります。また、能の発声法である 「謡(うたい)」 は、七五調の響きの美しさを表現し腹式呼吸により長い息を繰り返しますので、「長生き」にも通じるといわれています。このようなお能のパワーを毎日の生活に活かすことを提唱しているのが、能楽師・井上和幸。約40年の実体験と弟子たちの体験を踏まえて実践する魂の美学です。能は敷居が高い伝統芸能ではなく、もっと身近な和み実践文化になるはずです。

舞台発表 〜能舞台は最高のパワースポット〜

能を大成した世阿弥は、「舞」を「魔縁を退け、福祐を招く(悪魔を退け、幸運を招く)」ものだと言い、聖徳太子が逆臣物部守屋を征伐したのも舞の力だとし、その他にも舞の奇特さをさまざま挙げています。安田登/著「和」の呼吸法より」そのような舞や謡は、下手上手ではなく、その人の誠から神に奉納するもの。その機会が発表会です。是非一度体験してみましょう。
※お稽古は初級から上級まで随時進んでいきます。

料金

内容時間/単位料金
入会金10,000円
月1回のお稽古
※お謡orお仕舞のいずれか月1回の井上先生のご指導を受けられます。
45分/回     8,500円/月   
月2回のお稽古
※お謡2回 OR お仕舞い2回 両方1回づつのいずれか井上先生のご指導を受けられます。
45分×2回13,000円/月
月4回のお稽古
※お謡2回とお仕舞い2回井上先生のご指導を受けられます。
45分×4回20,000円/月
1科目体験90分6,000円
2科目体験120分10,000円

団体稽古

お謡い

料金

内容 時間/単位料金
zoom &オフラインお謡のお稽古
月1回のお稽古
※曜日時間固定 井上先生の指導が受けられます。(3~20名まで)
90分/回  5,000円/月 

井上和幸先生故著書
「お能健康法」すり足と呼吸で身体がよみがえる!(1,700円+税)紙書籍・Kindle版